食品表示問題ネットワーク(表示ネット)は、食品表示制度の改善を求めて運動をしている消費者・生産者・事業者のネットワークです。

食品表示は消費者が食品を選ぶ際に得られる最も重要な情報源です。表示から情報を得て食品を選ぶことは、消費者の権利です。食品表示は2015年施行の食品表示法、その下に定められた食品表示基準に規定されていますが、基準に多くの問題があり、表示がわかりにくい、食品の情報をきちんと伝えないものとなっています。消費者庁は表示基準の見直し検討会を開催しましたが、問題が解消されないだけでなく、かえって改悪される結果となっています。

問題点消費者庁検討会
原料原産地表示○大括り表示(「輸入」の表示)で原産国が分からない。
製造地表示(「国内製造」等の表示)で原料原産地が分からず,かつ国産であるかのような誤解を与える。
○上位1位の原料しか表示されない。
○大括り表示と製造地表示を認める。
(2016.1-2016.10)
遺伝子組み換え表示○表示免除の限度が5%と高いうえ,食用油や醬油などは免除され,ほとんど表示されていない。
○「不分別」の表示が分かりにくい。
○現行制度の維持を決定。
○遺伝子組み換えでない表示は不検出を要件と決定。
(2017.4-2018.3)
食品添加物表示一括名(膨脹剤等),類別名(増粘多糖類,カロチノイド色素等)が多い。
○表示免除の加工助剤,キャリーオーバー,栄養強化剤の要件が不明確。
○現行制度の維持を決定。
○無添加・不使用表示が問題視され,規制強化を決定。
(2019.4-2020.3)

 

食品表示問題ネットワーク(表示ネット)

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