原料原産地表示とは、食品の原料がどこで作られたかという表示です。食品は原料(生鮮原料)から中間加工原料を経て最終製品に加工製造されることもありますが、現在の食品表示基準では、直接の原料が生鮮原料の時は原料原産地、加工原料が原料の時は加工原料の製造地を表示することになっています。製造地表示では、原料原産地はわかりません。消費者が知りたいのは、加工原料の製造地ではなく、その原料の原産地です。さらに、製造地表示によくみられる「国内製造」の表示が国産原料と間違われることもあります。「輸入」という大括り表示も、具体的な原料原産地がわかりません。

表示方法表示の内容表示例
国別重量順表示使用の多い順に国名を表示。小麦(アメリカ,カナダ)
又は表示可能性のある国を使用が見込まれる順に表示する。小麦(アメリカ又はカナダ)
大括り表示3か国以上から輸入の場合は「輸入」と表示可。小麦(輸入)
製造地表示加工原料の製造地を表示。原料原産地は表示されない。小麦粉(国内製造)

私たちは、以下の改善を要求します。
○製造地表示の廃止。
○大括り表示の廃止。少なくとも3ヵ国を表示し、残りを「その他」と表示すること。
○重量順1位の原料となっている表示対象原料の拡大。